第七話【男の戦い Do you love me?】
第七話
ANOTHER STORY
OF TM
, EP 7
男の戦い Do you love
me?
「え?・・・・あの・・・はい?」
「だから乗せてってよw」
「いいけど・・・」
何故か詩織と登校することになった・・・いまいち状況がつかめないが、とりあえずラッキーな出来事に違いない。
詩織を後ろに乗せてエンジンをかける。
「うるさーい!」「ええ!?聞こえない!」
腰につかまる詩織の腕の感触を楽しみながら学校へと向かう。
そして学校の近くのわき道で詩織を下ろす。
「見つかったらマズいからここで降りて別々に行こう。」
「なんで?」
「何でって・・・・・」
「わかってるってww」
とりあえず別々に学校へ向かう。誰にも見つかってはいないようだけど・・・
単車を近くの公園に置いて学校へと歩き出す。
「おはよー」「おはよー」朝のあいさつが行きかう中を足早に歩いていく。その途中で声をかけられた。
「おい!TM!おまえ朝、女後ろのせてなかったか!?」クラスメイトであるKだった。
「あるあ・・・・ねーよww俺が誰乗せて学校来るんだよww」
「まぁ、そーだよな。」(アブねー・・・・)
━━━━そして放課後━━━━━━
掃除の時間が来た。そういえば今月から詩織先生担当の掃除場所だ・・・
掃除が始まって少ししてから詩織がやってきた。
「ごめーん。遅れちゃって・・・・・キャー!ご・・ごきぶり」
「マジ!?」駆け寄って箒でつぶしてゴミ箱に捨てる。
「戦いは男の仕事!ww」
「はいはい」
「ってか、もう終わりだしwwwwwwww」
「あらら。お疲れ様。ではかいさーんw」
「ちょwww」
ガッ!
帰ろうとしたところ、襟をつかまれた。
「おうえ!なにすんの!?」
「朝のことバレてなかった?」
「ああ、たぶん。」
「そう。残念ね。」
「残念?なにが?」
「なんでもないよw」
意味深な言葉を残しながら詩織は職員室に帰っていった。
「私のこと・・・好き?」
言えるわけないよね。だって・・・・・
距離がなくなってきていることにニブいTMは気づかない。ここぞというところで気づかない。
詩織の心は揺れ動いていた。ただ、他の生徒とは違う感情を抱いているのはたしかだと思う。
尊敬する先生とはどういう人物なのか?そして二人の関係はどうなっていくのか?
次回! 第八話
世界の中心で
アイを叫んだ
けもの