第参話【見知らぬ、教科書】



「今日から授業か・・・・」
重たい瞼をむりやりこじ開けベッドを立つ。
(何故、休みはすぐに終わるのに学校は終わらないのか・・)
考えただけでも憂鬱だ。
だが何とか進級できた手前、いきなりサボりもまずいだろう・・・・

俺はTM。薬を飲まされ小さくなった探偵でも、懸垂告白して学年1のアイドルを落としたハーレム男でもない、普通の高校生。
しかし去年は調子に乗りすぎた。危うく留年を食らうところだった。
今年は卒業もかかっているので真面目に頑張ろうと思う。
「しっかし、ダリィな・・・」


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             ぬ、教科書

THE ANOTHER  STORY OF  TM   
     STORY  EP 3
    『Don't Be.』


クラスのメンバーはほぼ変わっていなかった。変わったことといえばGBAをいつもやっていたアイツがPSPになったことくらいだ。
一限目が始まるチャイムが鳴る。教科担任が入ってきた瞬間、俺は重大なコトに気づく・・・
(やべwww留年騒動のせいで教科書買うの忘れてたwwww)
ノ「先生!教科書買うの忘れてました!」
「おまえ・・・本当に進級する気あったのか?」
「はい!やる気だけはあります!」
「やる気だけじゃ何にもならんだろw仕方ない・・隣にでも見せてもらえ」

「あんたバカァ?何よ、教科書買ってないって・・・」
「いろいろあるんですよ;;」
そして3限目・・なんでも副担が受け持つ教科らしい。そういや副担って今年教師になったばかりだったな・・・メンドくさいヤツじゃなけりゃいいんだけど。

そしてまた「先生!教科書(ry
それにしても何と言うべきか「冷たい」感じの女教師だ・・・思っている傍から他のメンバーがここぞとばかりに詩織に喋りかけ始めた。
あいつらは詩織先生のことを気に入っているのか?よくわからん。おそらく M なのだろう。しかも見た目は確実に ヲタク な3人組だな。
俺はもっと暖かい女が好きなんだよな・・・

とりあえず詩織はそのヲタクの相手が忙しいらしく、俺には担任のべジータがつきっきりでの授業となった。
「なぜ・・・;;」
べジータつきっきりのおかげで課題自体はかなり早く終わってしまい、ヒマな俺はべジータと雑談をしていた。
そこへ詩織がやってきた。
「仲がいいんですねw」
俺は、ねーよwwwwと言いつつも、初めて見た詩織の笑顔に少し緊張してしまっていた。(参ったな・・・けっこー可愛いじゃねーか・・・)
浸る間もなくべジータが会話に入り込んでくる。「私とTMは(ry」
こいつはいったい何を言いたいんだろう・・・

そうこうしているうちに授業は終わってしまい、結局詩織とはあまり喋れなかった。

「詩織先生ね・・・・嫌いなタイプではないなw」
ただそんなセリフを吐いたTMの口は多少緩んでいた。



揺れ動くTMの心。しかし彼はVIPPERと言う宿命を背負って生きていた。

スレ住人のキラースナイポ、自分のクォリティーに自問自答しながらも詩織に惹かれ始めるTM。
しかし時間は限られているのだ。そして彼は安価で何を見出すのか!!??

次回!!  

第四話


M、
安価のむこうに

この次もじゃーんじゃんだしてね☆