第弐話【雨、初めての、授業】



ピピピピピピ・・・・・
目覚まし時計を使い始めて10年以上経つが未だに慣れない。無理やりに起こされる腹立たしさと言ったらない。

「はー。眠い・・・・今日は雨か・・・」

今日は初の授業がある。選択式の授業の中の教科だ。受け持つ人数は少ないらしい。授業の内容。進め方等を確かめ、家を出る。

      第 弐 話

雨、初めての
       授業


THE ANOTHER  STORY OF  TM   
     STORY  EP 2
    『SIORI STRIKES!』


この学校に来て1週間。授業を受け持つことになった。やはり楽しみでもあり不安でもある。
しかしべジータ先生と一緒にとは言え、二時間連続授業。

「おはよー。」
「おはよーございます!」

生徒と挨拶を交わし、職員室へと向かう。とりあえず3時限目まで授業はないので、書類の整理を行った。

「じゃあ詩織先生、一応最初に流れを覚えるために進行のほうをお願いします」
「あ・・・はい。」

キーんコーンカーン(ry
「それでは授業を始めます。出欠をとります。○○さん、△△さん・・・・・TMくん」
「皆さん新しい教科書ですねェwさあスッキリとした気分で行きましょう!」

初の授業は意外にも問題なく授業は進行できた。
こういう時に失敗するのが私の嫌なセオリーなのだが・・・初めてかもしれない。
私は自分に言い聞かせた。これが普通なのだ。私も成長したものだ。

それにしてもあの4人組・・・俗に言うヲタクさんなのだろうか。
耳を澄まして聞いてみたところ会話には、「萌え〜」が多用されていた気がする。まあ、仲がいいのは良いことだと思う。
そして、あのTM君・・・やけにべジータ先生と仲がいいなw
生徒とあーゆう間柄になれば色々と授業もやりやすそうだ。

とにかく今は慣れることに力を注ごう。生徒と仲良くやるのもいいが、とりあえず先生と認めてもらえることが大事だろう。
そしてあの先生のようになろう。優しくて暖かくて全てを包んでくれるような先生になろう。
私は改めて心に誓った。



チャンチャランチャランチャラララララララチャンチャチャンチャン♪(BGMは次回予告の曲(確変中)となっております)

始業式から1週間。今日から本格的に授業が始まる。
しかし何とか進級できたTMは3年の教科書を買うのをすっかり忘れていた! 
ついにTMと詩織先生が初接触!             

次回!     第参話  見
                知
                ら
                ぬ教科書